英文学徒が綴ります。

日々アウトプット!!ただ文章が書きたい男のブログ

気楽だったあの頃

ふと、自分が小学生だった頃を思い出したくなる時がある。読者諸君もそういったことは良くあるのではないか。

 

あの頃は、今に比べれば思慮は浅かっただろう。知識も教養もなければ、精神的にも未熟であったことは自明である。

 

しかし、何事にも囚われていなかった気がする。

 

世間体も、親の期待も、社会情勢も何もかも知らなかった。あの時あったのは、ひたすらに遊び心だけだった。なんと幸せなことか。

 

とにかく今思い出せるのは楽しかった記憶、遊びの記憶、そして雀の涙ほどのごくごく僅かな勉強の記憶だけだ。授業など文房具を弄んでいた記憶しかない。

 

休み時間、校庭をリヴィングストンの如く探検し、もはや我々の知らぬ領域は無かった。校庭のことであれば、探検家スタンリーよりも百倍詳しかっただろう。そのノウハウは遺憾無くドロケイに生かされることとなった。

 

昼休みから午後にかけて大事なのは遊びの約束だ。放課後何時頃に誰かの家に集合する。一軒家よりもマンションが多かった。親に言われるがままにお菓子を持参したものである。お邪魔します、の一言を忘れてはならなかった。

 

何にも追われていなかった時代。強いていえば宿題には追われていたが。

 

ところが今は、常に何かに追われ、何かを考えている。小さいものでは大学の課題、大きくなると将来のこと。将来の夢が無い、なんて嘆いていられる時間はもう少ないようだ。

 

また同時に、あの頃と比べて小さなことに幸せを感じるようになった気がする。これは良い変化なのか、それとも余裕がなくなったことの表れなのか。前者であって欲しいものだ。

 

季節の変わり目は体調も、精神的にも不安定になりやすい時期だ。くれぐれも自分を労わって欲しい。